エネルギー環境システム研究室

研究テーマ

風力発電
「風力発電を用いる電力安定供給システムの設計と導入可能量の計算」
 最近は環境問題から風力発電をはじめとする再生可能エネルギーが注目をあびています。しかし、風力発電は風が吹かなければ発電できません。つまり、電気を使いたい時に送るという信頼性に欠けます。そこで、私たちグループは電気を安定供給できるシステムを考えています。国の政策や最近の話題に主体的に解決策を考えられる、とてもやりがいのあるテーマです。

太陽光発電
「太陽光発電大量導入時の影響評価と対策の検討」
 近年、官民あげて太陽光発電の導入が推進されています。しかし、現在の配電系統では太陽光発電が集中的に大量に導入された場合に電圧上昇の問題が懸念されます。そこで、本研究室では、太陽光発電大量導入時における電圧への影響評価や、電圧上昇時の対策を検討しています。

ごみ発電
 平成22年度現在、発電設備を有する清掃工場は全工場の25%と未だにごみ発電の普及が進んでいません。ごみ発電は天候に左右されず発電出来るという特徴を備え、またFITの施行による買取価格の上昇(施行前:約7円,後:17円)により再生可能エネルギーの軸の一つとして国民への認知度の向上が予想されます。今後ごみ発電に関する研究の重要性はさらに高まり、本研究室ではごみ発電の様々な面での最適計画の研究を行っています。

スマートコミュニティ
 スマートコミュニティとは、スマートグリッドをはじめとする消費電力の最適化や、熱源施設の有効利用、さらに公共の交通設備など、あらゆる側面から社会的インフラを総合的に管理することを目的とした、省エネ型の次世代コミュニティのことです。
 本研究室では、大学のキャンパスを一つのコミュニティとみなした場合の、エネルギーの最適利用について研究を行っています。

エネルギー評価
 現在、発電時にCO2などの環境への負荷が無い再生可能電源が注目されています。再生可能電源とは、エネルギーが風か太陽光などで無尽蔵である利点がありますが、エネルギー密度が低く、得られるエネルギーが不安定(変動)するという問題点があります。 今後、風力発電や太陽光発電の導入が促進され、電力系統内に大量に導入された場合には、電圧の上昇や変動、周波数変動などの電力品質の悪化につながります。 この電力品質悪化には対策が必要であり、その対策により生じる損失を考慮して、再生可能電源の経済性・環境性評価を行います。